病院という所は、みなさんも何か病気やケガなどしたときには
行かれると思います。
その時に、健康保険をは毎月 かけておられると思います。
そのために、基本的には1/3程度の支払いですんでいるかと思います。
あとの2/3はどこから、病院はお金をもらうのでしょうか?
国からお金をもらっています。
その際に、国にお金を請求する方法として、保険点数というもので請求しています。
たとえば、診察費が何点ということです。手術の術式から使った器具や薬・
医師・看護師の人数 すべてが保険点数になります。
催眠療法やカウンセリングはみなさん実費診療のために
高いというイメージがあるかと思います。
なぜなら、この保険点数外で、点数が付かないからです。
ということは、病院もお金にならないということです。
短い時間で出来るだけ多くの患者を診る
そして薬を出す。保険診療でお金(薬代)が入るという仕組み・システムなのです。
日本は、公立病院の9割が赤字で、民間病院の5割が赤字だそうです。
(公立病院の赤字は自治体の補助金でまかなわれるため、大抵つぶれません。)
この現状で、催眠療法が効果があったとして、取り入れられる病院は少ない
ということは、ご理解いただけるかと思います。
保険点数にこれだけ使いましたから、
これだけのお金を私たちの病院に支払ってください。
といって国に請求するシステムなわけです。
催眠療法やカウンセリングは一人60〜180分はかかってしまいます。
それだけの時間 1人の患者さんに1人の医師が治療していたら、保険点数の請求も
出来ませんので、病院経営が成り立たないというのが、日本の現状だからです。
つまり、日本は心のケア・治療までを行う余裕がないのです。
(誤解しないでいただきたいのは、現場や臨床の医師・看護師は心のケアまで
したいという心の優しい方ばかりです、しかし、現状はできにくいということです)
これ以外では、別途、医師や看護師などの専門家は自費でカウンセリングや
催眠療法を学んで、その技術を診療に取り入れていくということになるかと思います。
しかし、そこまでできる志の高い医師・看護師は残念ながら少ないのが現状なのです。
私はそのことを非常に悲しく思っていました。ですから、精神科に勤務していて
も、私が本当にやりたいことは、病院という組織に所属していたのでは出来ない!!
と思ったので、看護師を辞めて、独立したわけです。
心療内科で繁盛しているクリニックの回転数をご存知ですか?
一日60〜100人以上診ているそうです。
しかし、医師の中には催眠療法やカウンセリング・東洋医学・気功などを
積極的に取り入れている病院もあります。
そういう病院は本当の意味で、人を大切にしている病院なのです。
そして全人的に人を信用しています。
人間の持つ自然治癒力を信じているのです。
それは人間を根底から愛して敬っていることと同意ではないかと思っています。
大変に素晴らしい精神です。
私が敬愛する精神科医エリザベス・キューブラーロス博士やマザー・テレサに
通じる高い慈愛と強い精神力を持っているのです。
個人的に素晴らしいと思うのは、
気功や東洋医学を使った人にやさしい医療を提供されている
医学博士 帯津 良一先生の帯津三敬病院です。
はじめて読まれる方には、フロイト博士・・・?
だれだ それは?
というのが心理学の勉強などされた方でないとご存じないかもしれません。
フロイト博士という方は優秀な精神分析医で、今日の心理学でいう
人には、意識できる意識だけではなく、私たちが気づけない無意識(潜在意識)
がある。
そして、その潜在意識に抑圧(押し込められた)辛い記憶やトラウマが、
私たちの繰り返し何度も同じパターンになってしまったり、生きづらい、精神的な病気
になる原因がそこにあるのだということを、見つけた人。
それを今日ではトラウマ理論など呼ばれています。
心理学ではフロイト博士の影響力は大きいのです。
(続く)