よいセラピストとダメなセラピストの違い
◎充分なヒプノセラピーの知識を持っていない
催眠療法は深い知識と技術が必要になります。人のもっとも深い潜在意識・無意識
(心の90%を占める)に働きかけるからです。通常の話をするカウンセリングとは違うのです。
しっかりと催眠の基本を押さえた上で、催眠療法を行う必要性があります。
本で学ぶだけでは難しい部分もあります。
生涯を通しセラピーを勉強し、最先端の知識と技術を学ぶ気持ちが必要です。
良く勉強しているセラピストをお勧めいたします。
◎自分の力を過信しずぎている
ヒプノセラピーがどこまでが適応範囲であるか?しっかりと精神医学に基づくノウハウを
持ち、セッションの区別をつけられる知識を持っている。
ヒプノセラピーは医療行為ではなく、代替医療行為であり、
西洋医学の医療行為とは違います。その違いをしっかりと認識して、説明できるセラピスト
◎クライアントを判断・先入観を持ってジャッジメントする
セラピストは常に中立の立場でセッションを行う必要があります。
相手を判断するということは、心理的な転移・投影を引き起こす恐れがあり、
心理学者のアーノルド・ミンデルは『セラピーはセラピスト側の人格・思考が多大な影響を及ぼす』
と述べています。
◎価値観を押し付ける
自分の考えている通りの反応をクライアントが示さないと質問攻めにして
セラピストの優位な方へと誘導したり、自分の生きてきた主観的な価値観を無理に
押し付けようとするセラピスト。
また、一つの方法論にこだわり、その療法の考え方から脱却できない
セラピスト たとえば、『このクライアントの場合は私の流派ではこのように
分析する・・・』と自分のものさしに相手を無理矢理当てはめようとするセラピスト
クライアントの価値観を認め、受け入れる
心の余裕と広さを持ったセラピストにかかりましょう。
◎高圧的・威圧的な態度でクライアントに接する
過剰に反応したり、心を傷つける言葉を吐いたりする感情を抑制できないセラピスト
ヒプノセラヒーは相手とのラポール(信頼関係)がセラピーの重要な部分を占めます。
優しく相手のこころの痛みの分かるセラピストを選んでください。
◎ヒプノセラピーは相手をコントロールするものだと思っている
たとえば、ヒプノセラピーは相手に指示して従わせたりしません。
「~しなさい!」、「~しないとこんなことが起こる」・・・クライアントを従わせるセラピー
ではありません。
ヒプノセラピーは自分自身の中にある無意識との領域との対話や癒しを通して
あなたの中に本来持っているリソース(資源)を最大限に生かし、自分で
しっかりと意志を持ち、潜在意識を生かす方法を学び
幸せへと向かう自立を支援するセラピーです。前に進むためのセラピーなのです。
自分自身の心と向き合う心理療法です。
◎潜在意識とつながることの重大性を認識してない
相手の心のもっとも深い潜在意識に対してワークする際に、必ず考慮しなければ
いけないインナーチャイルド・退行催眠等の退行を行う場合は、相手のトラウマ強化
してしまうこともあります。さらにその対処法をしらないで行っているセラピストは
退行催眠の応用知識・技術だけでなく、精神医学・脳科学などを学ぶ必要性があります。
◎クライアントのネガティブなエネルギーに感化される
クライアントに共感するのは良いのですが、セラピストがしっかりとバウンダリー
(境界域)を設定する必要があります。
◎自分自身が癒されていない
自分を愛せなければ、人を愛すことは出来ません。それはセラピーでも
同様です。自分が癒されてから、相手を癒す必要があります。