大分 カウンセリング ヒプノセラピー専門カウンセラーの弥永です
うつの方の9割近くは、不眠を訴えます。
早朝覚醒といって、朝方、目が覚めてから寝付けないとか、
眠りに入るまでが時間がかかるとか、
眠っていても、満足のいく深い眠りを感じられないなど、
嫌な夢を見てしまう・・・など
日本人の5人に一人は睡眠障害で悩んでいます。
そこで、お酒を飲んで寝るという方法があるのですが、
深い睡眠に入れないというデメリットがあります。
ノンレム睡眠(脳の休息)が短くなる傾向があり
あまりお勧めではありません。
また レム睡眠→身体の休息
ノンレム睡眠→脳の休息を
入眠中は90分置きに人間は繰り返す これを「1単位」として
レム睡眠 ノンレム睡眠を4〜5回繰り返します。
睡眠とは時間よりも質なんですね。
脳の休息(ノンレム睡眠)の深さが良質な睡眠になります。
しかし、鬱になるとこの深さが乱れてきたりします。
イヤな夢を何度も見たり、何度も目が覚めたり
なかなか寝付けなかったり、朝早く目が覚めたり
やはり自然に眠れることが健康とうつには一番いいんですね。
その間に脳の休息をとり、脳の可塑性(脳細胞が再生していく)
という理想的な状態が起きます。
なぜ眠れないのか?
この疑問にお答えすると、人間の神経系は活動神経とリラックス神経
の二つをその時の状況に応じて、優位に切り替えているんです。
これが自律神経というものなんですね。
うつやパニック障害などになると自律神経が正常に働かなくなって
しまうことが多く
本来であれば、静かな落ち着いた安全な自分の部屋などでは
リラックス神経に切り替わるのですが、その状況でも
うまくリラックス神経に切り替われない
日中の活動神経が優位になっているまま
これがひとつの原因なんですね。
よく眠れるようになると、脳も働くようになる
ので、ボーッと頭が働かないとか、
体が重いなどの症状も軽減してくるんです。
その為には自然に眠れるようになることが
一番大切なんです。
高ぶっている活動神経をリラックス神経に切り替える
その方法は、
・アロマ(ラベンダー・カモミールなど鎮静作用のある香を焚く)
・ロウソクの明かりをボッーと眺める
・呼吸法を行う。(息を吐くときに口をすぼめて、いつもの3~4倍の速度で
ゆっくりと息を吐き出していく)
・ジャズやクラッシック・リラクゼーション用のテンポのゆっくりな
音楽を聴く
・ぬるま湯のお風呂にゆっくりと浸かる。
・自分で体をマッサージする。
・難解な本を読んでみる(笑)
などが一般的ですが、もっと効果的なのは
『寝る前にホットミルクを飲む』
これですね。
牛乳というのはたんぱく質ですが、分解されてトリプトファンという
アミノ酸になるんですね。
人間が寝るためには、脳内ホルモンである「メラトニン」という
分泌が必要になってきます。
このメラトニンは、トリプトファンから作られるんです。
ですから、寝る前にホットミルクは『天然睡眠薬』なんです。
それと『眠らなくても構わない・・・・』と思うことが
逆に眠らなきゃ・・・・と思う気持ちを楽にするという
ことがあります。
ホットミルクを飲んだら、眠くなる・・・・と
自分自身に暗示をかけるのもいいと思います。